外壁は厳しい自然環境にさらされている。外壁に求められる性能には、防水性、耐候性、透湿性、防汚性、中性化抑制、剥落安全性などがある。
近年、地震活動の活発化により、今後の大規模地震の可能性も高まるなか、大切な住まいを守るため、耐震補強への意識が強くなってきています。しかし、みなさんは外壁に対してもしっかり補強を行われているでしょうか。
東日本大震災では外壁の剥落が多数発生しました。もし避難所として指定されている施設や建物であれば、機能しない事態が起こります。
剥落が発生した多くの外壁は鉄骨造ラスモルタル外壁です。
そこでわたしたちは、鉄骨造ラスモルタル外壁の剥離を防止するためタケモル・ラスモルタル補強工法をご提案したく、その補強効果を検証しました。
JISに準じて静的変形追随性試験(変形角1/400rad~1/50rad)終了後、動的変形追随性試験を変形角1/120radおよび1/50rad周期1Hzで行いました。
試験体A | 既存の鉄骨造ラスモルタル外壁を想定した試験体 |
---|---|
試験体B | 試験体Aを、タケモル・ラスモルタル補強工法で改修した試験体 |
単位(rad)
1/400 | 1/120 | 1/50 | |
試験体A | ○ | ○ | × (落下) |
試験体B | ○ | ○ | ○ |
単位(rad)
1/400 | 1/120 | 1/50 | |
試験体B | - | ○ | ○ |